おこと汁 とはについて書いてみました。おこと汁は、和食ではおなじみの「お味噌汁」のことです。
2月8日は、おこと汁をたべよう!事始め=「物事を新しくはじめる日」
おこと汁
「おこと汁」、毎年2月8日は「事八日(ことようか)」といい、元旦からの(ノンビリと過ごしてきた日々も含め)お正月の行事を終了すると言う意味の「事納め」、そして今年の農作業が今日から始まるという意味での「事始め」と言われてきた日ということで、
お事汁を食べて無病息災を祈願します。事始め、事納めに食べるから「お こ と 汁」、正しくは「お 事 汁」と呼ばれているようで、「茨城県の郷土料理」という説明もあるようです。
<事始め> 御事納めの日にこしらえた味噌汁。里芋・ごぼう・大根・小豆・人参・くわい・焼き栗・焼き豆腐などを入れたもの。御事煮。
出典:御事汁(オコトジル)とは - コトバンク
お事始め(おことはじめ)
お事始め(おことはじめ)は、「物事を新しくはじめる日」。日本全体が農業中心であった時代、何をはじめるのか、というとそれは「農作業」で、
お正月も終わり、年始の忙しさも少し落ち着いた頃、まだまだ多くの人が農家として暮らしていた時代、毎年2月8日は多くの農家の人たちが「農作業を再開する日」ということでした。
しかしここであなたは、2月でもまだ寒く、雪もあるのでは?と思ったのではないでしょうか?、これについてなのですが、その当時は、旧暦(太陰歴)で世の中が回っていました(今は新暦=西洋歴)、当時の2月8日は今の3月頃にあたり、雪も溶け春の兆しが少し見え始める季節だったのです。
お事納め(おことおさめ)
お事納め(おことおさめ)とは、「物事を終える日」。12月8日とする地域と2月の8日とする地域と違いもあるようですが、「はじまり」と「おわり」が一つのサイクルとして一年を回っているということらしいです。昔の人にとっては(冬の季節)農作業を終えて、正月の準備をする季節でした。
「おこと汁」は、毎年2月(旧暦では3月)の「事八日(ことようか)」が来たら作って食べる料理でした。今でもこの日には「お味噌汁(おこと汁)を食べているという地域はあるのではないでしょうか。
茨城県の郷土料理としても紹介されていましたが、茨城県では今でも食べているのかもしれません。味噌汁はよくどこにでもありますが、小豆(あずき)が入っているものはあまり見たことががありません。
おこと汁の基本材料(2人分)
小豆(あずき)大さじ2
里芋 2個
大根 10cm
にんじん 1/2本
ごぼう(細) 1本
こんにゃく 1/2枚
カツオのだし汁 3カップ
みそ 大さじ4
あさつき か ネギ 適量
http://www.i-nekko.jp/shoku/2013-020810.html
おこと汁=お事始め、お事納めの由来
お正月の年神を祭る準備は、12月13日の「事始め」の日から始めますが、しかし、地方によっては、12月8日を「事始め」、2月8日を「事納め」と言います。また別の地方では逆に2月8日を「事始め」、12月8日を「事納め」と言うところもあるようです。
コトとは、もともと「祭り」あるいは「祭り事」を表す言葉で、「コトノカミ」という神様を祭るお祭りでした。その日は1年に12月8日と2月8日の2回あり、「事の日」、「事8日(ことようか)」などと言われました。
「コトノカミ」を田んぼの神様や農業の神様ととらえれば、一年の農耕の始まりである2月が「事始め」、収穫が終わる12月が「事納め」となります。
一方、「コトノカミ」を、1年を通しての神様、年神ととらえるならば、12月の年神を迎える神事の始まりの日が「事始め」、2月の神事の終わる日が「事納め」となります。
これは江戸時代の学者の説によって違い、おもに江戸を中心とした関東地方に多いものだそうです。それが、江戸時代に陰陽道(おんみょうどう)の影響もあって、陽数(縁起の良い数)である13から12月13日(西洋とは違います。日本では13は縁起のいい数字として考えられていました)が江戸城の「御煤納め」と定められたことにより、この日が「正月事始め」とされるようになりました。