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不可能が可能に!バイオ3Dプリンターで神経を再生する について

不可能が可能に!バイオ3Dプリンターで神経を再生する について書いてみました。 京都大付属病院(京都市左京区)などの研究チームが、バイオ3Dプリンターを使って神経の再生に成功しました。 


バイオ3Dプリンターで欠損した神経を再生、より体の負担が軽減!!

バイオ3Dプリンターとは?

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バイオ3Dプリンターと は、再生医療バイオベンチャー企業「サイフューズ」が開発したバイオ3Dプリンターのことで、名を「レジェノバ」と呼びます。

 

 

細胞などが多数集って集塊となった細胞凝集塊(さいぼうぎょうしゅうこん)(スフェロイド)を3Dデザイン通りに剣山に積層(層を積み重ねる)することにより立体的な細胞構造体を作製することができる、世界最先端のロボットシステムと言えます。

 

 

このバイオ3Dプリンター「レジェノバ」は、様々な細胞種に適用可能で、移植用再生臓器の研究開発、ヒト細胞の立体組織を用いた創薬研究、疾患(しっかん)のメカニズムの解明などに幅広く活用が期待されています。

 

バイオ3Dプリンティング技術による再生医療

3Dプリンターを開発した会社は?

再生医療バイオベンチャー企業「サイフューズ」

 

【会社概要】

法人名称:株式会社サイフューズ

設立日:2010年8月11日

事業目的:再生医療製品の研究・開発・製造・販売

東京オフィス:〒113-0033 東京都文京区本郷2-27-17 ICNビル 5A

 

<ビジョン>

 

1.カスタムメイドの立体組織再生を実現し、世界の患者へ提供。最新鋭のロボット技術で、患者自身の細胞から一人一人に最適な立体組織を作成し提供することによって、世界の患者のアンメットニーズを満たす。

 

2.再生組織の標準化と自動培養化で、より多くの患者の健康に貢献し、iPS 細胞等の標準化された細胞ソースと自動培養技術を組合せて、安全で高品質な立体組織をリーズナブルなコストで安定供給する。

 

3.オンリーワンのプラットフォーム技術で新薬の開発に貢献。様々な臓器の再生組織を応用し、病気発症メカニズムの解明および新薬の開発を支援。

 

 

 

体への負担もなく、3Dプリンターで神経再生に成功

 

京都大付属病院(京都市左京区)の研究チームは2月23日、再生医療バイオベンチャー企業「サイフューズ」が開発した、細胞を立体的に作製できる「バイオ3Dプリンター」を使い、

 

 

欠損した神経を再生する技術開発に世界で初めて成功したと発表しました。これまでの治療法に比べ、はるかに体への負担がかからない治療法につながることが期待され、2019年度から人間への移植が開始される方針になっています。

 

 

足や手などの末梢(まっしょう)神経を欠損した場合、現在はふくらはぎなどから神経を移植する方法がよく取られていますが、しかしその後遺症として、ふくらはぎの感覚がまひしたり、痛みなどが残ったりするのが課題でした。

 

また、コラーゲンなどから作った人工神経を移植する方法もあるようですが、体が異物と判断してしまい拒絶反応が起こることもあったそうです。

 

 

京都大付属病院の研究チームは、再生医療バイオベンチャー企業「サイフューズ」が開発した3Dプリンターを使い、設計図通りに精密に立体を造形できる特性を生かして、

 

 

人間の皮膚から採取した細胞の塊で神経が再生して伸びていくための導管を作り、生け花に使う剣山のような形状の土台に細胞の塊を串刺しにして、長さ8ミリ、直径3ミリで筒状の組織を形成。

 

 

末梢神経が欠損したラットの大腿(だいたい)部に移植したところ、神経が空洞部分をつたって伸び、欠損部分がつながりました。

 

 

京都大付属病院の研究チームによると、3Dプリンターで神経を再生したラットと、人工神経を移植したラットの2カ月後の状況を比較すると、3Dプリンターのラットの方が再生した神経の直径が太く、足をひきずる度合いも軽微だったといいます。

 

 

「事故で神経を欠損した人たちにとって、早期の社会復帰を可能にする治療法だ」と京大医学研究科の青山朋樹(あおやまともき)准教授は早期の実用化に期待を込めてコメントしていたそうです。