ルセフ・ブラジル大統領が弾劾裁判で罷免 。大統領を失職しました。
リオ オリンピックも何事もなく無事閉幕したブラジルですが、
ルセフ・ブラジル大統領が弾劾裁判で罷免 。 ルセフ・ブラジル大統領の
失職についてまとめてみました。
ジルマ・ヴァナ・ルセフ
ブラジルの旗 ブラジル連邦共和国
第36代大統領
任期 2011年1月1日 – 2016年8月31日（自動失職）
副大統領 ミシェル・テメル
出生 1947年12月14日（68歳）
ミナスジェライス州・ベロオリゾンテ
政党 労働者党
署名 Signature of Dilma Rousseff.svg
ルセフ・ブラジル大統領失職 弾劾裁判で罷免
ルセフ・ブラジル大統領失職 弾劾裁判で罷免
ブラジル上院は31日午後、国家会計の不正操作に関わったとされるルセフ大統領を被告とする弾劾裁判の採決を実施、賛成多数で有罪と判断して罷免、これによりルセフ・ブラジル大統領は失職しました。後任は現在職務を代行するテメル副大統領が近く正式に大統領昇格するようです。 後任のテメル氏はルセフ大統領の残りの任期である2018年末まで大統領を務める。テメル氏は中道のブラジル民主運動党（ＰＭＤＢ）に所属するベテラン政治家。ブラジル民主運動党（ＰＭＤＢ）はルセフ大統領
が所属する労働党と連立を組んでいたが、今年３月に離脱して弾劾成立の流れをつくった。テメル氏は税制や社会保障の改革を進める意向を示している。ただ政治混乱は続く見込みで、ブラジル経済が早期に回復に向かうには時間がかかりそうです。
失職したルセフ大統領は、軍政期には反政府ゲリラとして活動した経験を持つ。前ルラ政権で官房長官、鉱業・エネルギー相、を務めた。ルラ前大統領から後継指名を受けて10年の選挙で勝利し、11年１月にブラジル初の女性大統領に就任した。15年１月から２期目を務めていたが、同年末から議会で弾劾手続きが始まり、今年５月からは職務停止中だった。０３年から続いてきた左派労働党政権は４期目途中で幕を下ろした。ブラジルの大統領弾劾は１９９２年のコロル大統領以来、２人目。
弾劾裁判採決の結果は有罪６１人、無罪２０人。弾劾成立に必要な有罪票は定数８１の３分の２（５４人）だった。ルセフ大統領は判決取り消しを求めて最高裁に上訴する方針。
今年４月に下院が弾劾決議案を採択し、上院に審議の場が移った際も、ルセフ氏は弾劾手続きの無効を最高裁に申し立てたが、棄却された。最高裁が上院の判決を取り消す可能性は極めて低い。
ルセフ大統領はブラジル初の女性大統領として１１年に就任し、再選を果たして１５年から２期目に入っていた。
ルセフ大統領弾劾の請求は３人の法律家が連名で下院議長に告発したのが発端だった。内容は、ルセフ大統領政権が2015年、貧困層への生活保護費や失業保険などを満額給付するために財政赤字を粉飾し、財源の不足分を国営銀行に違法に肩代わりさせたというものでその額は４０２億レアル。日本円で、約１兆３０００億円に上るという。
国家会計の操作について、ルセフ大統領は「歴代の政権も行ってきた慣例」と反論した。だが、国民世論は、経済低迷への不満と多数の政治家が関与した汚職事件の発覚で政治不信を募らせ、怒りのはけ口としてルセフ前大統領の弾劾を求めるデモが全国規模で発生。副大統領だったテメル氏とその所属政党が労働党との連立を解消し、５月に上院での弾劾裁判設置が決まった。
一方、弾劾裁判開始に伴うルセフ大統領の停職を受けて発足したテメル暫定政権からもこれまで、汚職への関与を指摘された閣僚３人が辞任。先月２１日にリオデジャネイロ五輪が大きな混乱もなく閉幕したばかりのブラジルだが、政治の混乱が続く中、今月７日にはパラリンピックが開幕する。
